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歯茎が下がる原因は日常生活の意外なことが理由かも!?

投稿日:2022年10月28日 更新日:

歯茎下がり

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

歯磨きや顔を洗うときなどに自分の顔を鏡でみて、前より歯が長くなった、歯茎がやせたと感じられた事はないでしょうか?

それは「歯茎下がり」が原因かもしれません。

歯茎が下がるということは、歯の根元の部分が弱くなり、歯そのものが弱くなってしまう事になります。

歯茎は下がってしまうと元に戻すことができません。

ですので、そうなってしまう前に、そんな「歯茎下がり」の原因と対策について紹介していきます。

歯茎が下がる大きな原因は4つ

歯茎が下がる原因として大きなものが3つあります。

  1. 老化
  2. 歯肉炎と歯周病
  3. 力強く歯磨きをする
  4. 噛み合わせ

それでは、順番に説明させて頂きます。

1)老化

年を重ねるごとに歯茎は下がっていきます。

徐々に筋肉が衰えていくのと同じように、歯茎自体も衰えていき、下がってしまいます。

これは人間が生きていく上でどうすることもできませんが、衰えていく筋肉をトレーニングすることによって維持するように、歯茎下がりの進行を抑える方法もあります。

2)歯肉炎と歯周病

こちらは文字通り、歯の病気です。

歯肉炎は、歯茎の腫れや出血を引き起こす病気で徐々に歯茎を下げていきます。この歯肉炎が進行し、歯茎の中の骨まで達すると歯周病となります。歯肉炎と歯周病そのものは、治療する事ができます。

歯周病になりやすい人の中には、遺伝が原因という場合もありますし、他の人から病原菌をもらう事もあります。

また、タバコも歯茎が痩せやすく、歯周病を悪化させる原因になりますので、これらの人は日常のケアを十分に行った方が良いかもしれません。

3)力強く歯磨きをする

歯磨きは毎日行うという習慣を持たれている方が多いかと思います。当然、毎日歯磨きを行う事は大切ですが、その磨き方も重要です。

汚れを落としたいという思いや磨いた感じがするという事から、ゴシゴシと力強く磨く方もおられますが、これは歯茎を傷つけてしまい、歯茎下がりを進行させてしまう事があります。

特に男性に多いようですが、力いっぱい磨かなくても食べカスや歯垢などの汚れは取れます。歯を磨かずに寝る等も良くありませんが、歯茎を傷つけないためにも、適切な力加減で歯を磨く事が大切です。

4)噛み合わせ

その他にも、歯の噛み合わせが良くない方の中には歯の一部に力がかかってしまい、その圧力が歯茎下がりの原因になる場合もあります。

噛み合わせを完全に治すには、矯正治療等を何年もかけて行うことになりますので、歯茎下がりが気になる人はまず歯医者に相談した方が良いかと思います。

それでは次に対策についてお伝えします。

歯茎下がりを抑える対策は2つだけ

毎日の生活の中で歯茎は徐々に下がっていきますが、しっかりとケアを行う事でその進行を抑える事もできますが、具体的な対策は2つだけです。

  1. 歯茎を傷つけない歯の磨き方をする。
  2. 口の中を乾燥させない。

実は日々の生活の中でできる、簡単な2つなのです。

1)歯茎を傷つけない歯の磨き方は?

歯磨きの力加減は歯茎の質にもよるので、このくらいの力で磨くと良いというのはどのように磨いたら良いか、なかなか個人で分からない方が多いかと思います。

そこで、おすすめするのは、歯医者で歯科衛生士さんにご自身の歯の状態に合わせた適切な磨き方を教えてもらうことです。

教えてもらった磨き方を毎日実践していけば、歯茎を傷つける事なく、きれいな歯を保っていきます。また、歯医者に行くのはめんどうと思う方は、ゴシゴシ磨きをやめて、力を入れずに優しく小刻みに歯と歯茎をマッサージするように磨くことを心がけましょう。

更に歯肉炎や歯周病になりやすい人も、毎日のしっかりとした歯磨きを行う事で病気を予防し、歯茎下がりの進行を抑える事につながります。

2)口の中を乾燥させない(唾液の量を増やす)

歯の病気になりやすい人は、口の中の唾液の量が少ないという事も要因の1つです。

人によって口の中の唾液の量は違いますが、唾液が少ない事によって口の中が乾燥し、乾燥することで口の中で病原菌が繁殖しやすくなる等、口の中の状態が悪くなります。

こういった口の中の乾燥を抑える最も簡単な具体策は、ガムを噛む事です。ガムを噛むと普段から口の中の唾液の量が増え、病原菌の繁殖を抑えられます

ただ、ガムにもいろいろ種類があり、糖分を含んでいるものはあまりお勧めできません。糖分を含まずキシリトールの成分が入っているものがオススメです。

また、糖尿病や血圧の薬を飲まれている方も唾液の量が少なくなりますので、無糖のガム等を噛む事が効果的です。

このように、毎日のほんの少し意識する事で、歯茎が下がるのを抑えることができます。ぜひ簡単な方からと言わずどちらもいっきに始めてみてはいかがでしょうか。

自分の歯茎の状態をチェックしたい方

老化と同じように歯茎は少しずつ下がっていき、下がった歯茎は治療をしても元に戻せませんとお伝えしました。

歯茎を下げないためにも日々のケアを行う事も重要ですが、そもそも今の歯茎は下がっているのかどうか?を知るのも大切な事です。

歯茎の状態を確認するために歯医者でチェックできます。

歯医者には、虫歯や歯肉炎、歯周病などの定期的な検査を行う為に行く方もおられますが、定期検査のついでに、歯茎の状態を教えてもらったり、自分にあった歯磨きの仕方を教えてもらうのも良いでしょう。

ちなみに歯石などが溜まってしまっている方は歯のクリーニングを受ける事もオススメです。

これまでの生活を見直して、歯茎下がりの進行を抑えて健康な歯を保ちましょう。特に病気ではなくても歯茎の検査と歯の磨き方も歯医者に行けば教えてくれるので、気軽に相談してみましょう。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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