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高年齢でも20本の歯を健康に保つためにやっておきたいこと

投稿日:2023年1月4日 更新日:

高年齢でも20本の歯を健康に保つためにやっておきたいこと

こんにちは。「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」の院長を務める吉村 佳博です。

みなさんは現在、自分の歯が何本あるのかを数えたことはございますか?

そして、ご自身が80歳になったときに何本くらい歯が残っているか考えたことはありますか?

乳歯が生えそろった子供で歯の本数は20本、永久歯に完全に生え変わった状態で28本です。

また、親知らずが全て生えている方の場合は32本になります。

親知らずは歯科医院などで抜かれている方が多いかと思いますので、親知らずを除いた永久歯28本が全て残っている方も多いかもしれません。

その歯が年を重ねていく中で、次第に失われていくようなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。

では、年齢とともに歯を失っていく傾向にある現在、28本あった歯が80歳になったころには一体何本残っているといいのでしょうか?

今回は、健康的な歯を保つためにすべきことについて書いていきたいと思います。

こちらの記事もあわせてお読みください。
40代から多くなる歯のトラブルとは?|原因と予防法
「歯の寿命」はなぜ大事?| 治療技術が進んだ今だからこそ考える

80歳で20本の歯を保とう!

歯医者さんたちが推奨している目標は、「80歳で20本のしっかりとした歯を残す」というものです。

この目標を達成するために、日本歯科医師会を中心に、8020運動(ハチマルニイマル運動)という運動が行われています。

いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。

1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動 が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切 です。ぜひ「8020」を目指してください。

「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?
引用:日本歯科医師会

なぜ、8020運動が推奨されているかといいますと、昭和の時代などの昔の人は虫歯になると歯を抜くことが多かったため、80歳くらいになると平均で4~5本くらいしか歯が残っていない人がほとんどでした。

そのため、歯が4~5本しかないと、食事がうまく食べられなくなり、健康を損ねてしまうなど、いろいろと歯だけでなく、身体全体に不都合が出てしまうといったこともありました。

そこで、8020運動で80歳になっても健康な保有歯を20本にしようと呼びかけることで、歯の健康に気をつけて、年齢を重ねても元気な人を増やそうとしています。

歯を失う最大の原因は虫歯と歯周病

歯を失う原因として最も多いのは、虫歯歯周病です。

現在でも虫歯や歯周病で悩まれている方はたくさんいらっしゃいますが、習慣として歯を磨くことが少なかった昔の人はもっと多かったと思います。

ただ、昔とは違い、最近では治療方法も進歩し、虫歯や歯周病になっても歯を抜かずにできる治療が増えてきていることもあり、近年では、80歳になっても歯が10本以上残っている人が増えてきていて、8020の実現に近づいてきていると言えます。

その他にも、歯磨きの仕方や、虫歯、歯周病などの予防についての知識が一般の人たちの中でも増えてきていることも理由の1つではないかと思います。

さらに、平均寿命が延びて、長寿になられている高齢の方の中でも、ご自身の歯がしっかり残っている方は、ボケにくいとも言われています。

健康的な歯を保つために必要なことは虫歯と歯周病を予防すること

歯を20本残すために必要なことは、虫歯や歯周病の原因を完全に取り除くことです。

歯がなくなる最大の原因は、虫歯と歯周病、ということはすでに説明させて頂きましたが、もし80歳になって20本以上の歯が保っていても、全ての歯が、虫歯などでボロボロの状態だったら元も子もありません。

そのためにも、この虫歯や歯周病を予防し、ならないようにすることが大切です。

そして、虫歯や歯周病にならないためにも、虫歯になりやすい歯を知っておくことも大切です。

では、虫歯になりやすい歯とは、どの歯かご存知でしょうか。

最も虫歯になりやすい歯は、前歯から数えて6番目の永久歯で、6歳臼歯(ろくさいきゅうし)と呼ばれている歯です。

この6歳臼歯は6歳ころに、最初に乳歯から生えかわる永久歯です。

子どものころは歯磨きをする習慣が身についていなかったり、きれいに磨けてなかったりするため、虫歯になりやすいと考えられています。

そして、そのころから生えている6歳臼歯が虫歯になり、その治療のために抜いてしまう人も多くいらっしゃいました。

最初に生えかわるということは、6歳臼歯は28本ある歯の中でも、大事なポイントになる歯ということになりますが、その大切な歯を幼少の時期に失ってしまっている人も少なくありません。

毎日の歯磨きと定期的なクリーニングで虫歯や歯周病を予防する

当たり前のことですが、虫歯や歯周病に対しては、毎日の歯磨きを行うことが一番の予防になります。

歯ブラシによるブラッシングだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、食事をした後や寝る前など、丁寧に磨くことで虫歯になりにくい健康な歯を保つことができます。

ただ、それでも磨き残しは出てしまいます。

そこで、歯科医院での定期的なクリーニングによって磨き残しだけなく、歯垢や歯石を除去することで、きれいでより健康な歯を保つことができます。

歯磨きという当たり前のことを当たり前にやり、磨き残しなどの対応しきれない部分は、歯医者などの専門家の力を借りることも必要です。

また、歯について気になることがあるときに、気軽に相談できる歯医者などがあると良いかもしれません。

ちなみに、歯にも寿命があります。

その寿命がどのくらいなのかは人それぞれですが、80歳で20本の健康な歯を保つことで、自分の歯で美味しい食事を楽しむことができますので、年を取っても健康で元気に生活を送ることができると思いますよ。

  • 記事の監修

吉村 佳博

「南森町スマイリー歯科」「よしむらファミリー歯科」院長。一般診療から審美・美容まで幅広く歯に関して取り組んでいる。大阪歯科大学を卒業し、大学院では博士課程を修了。JR大阪鉄道病院に就職の後、平成7年6月に「よしむらファミリー歯科」を開院。平成18年5月には「スマイリー歯科」を開院した。

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